日本は言語環境がユニーク
日本で生まれ、日本人の両親のもとで育つ赤ちゃんは、100%日本語の言語環境に置かれます。
大阪市内に住んでいると、毎日のように外国人を見かけますが、彼らと会話をしない限り、肉声の外国語はほとんど耳にすることはありません。
特殊な地域以外は、日本全体がこのような環境だと思います。
だから、驚くほどに、肉声は日本語しか聞けない、特殊なところで日本人は生活しています。
わたしは、カナダで幼少期を過ごしましたが、学校の友人の半分は、親は外国人(カナダ人ではない)でした。おうちにお邪魔すると、イタリア語しか通じない、ヒンドゥー語しか通じない、広東語しか通じない、なんて普通で、英語以外の言語も毎日のように聞いていました。英語で喉が渇いたと言ったら、イタリア語か英語かわからない言語で何か言いながら、水の入ったコップを渡してもらう、それが当たり前でした。学校ではフランス語の授業が4年生から始まり、フランス語のMrs.Merick先生が大好きだったこともあり、英語とはちがう周波数のフランス語をとても楽しく学んだことも今でもよく覚えています。(Yukaはフランス語の発音がいい!と、いつもみんなの前で先生に褒められたので、いつも最前列に座り、張り切って学んでいました!)
シンガポールなんかにいくと、電車に乗れば、多言語で車内放送が流れ、多言語が飛び交う中、町を楽しく歩きました。すごい国際都市だわ!と感動しました。日本も、少しずつですが、ショッピングセンターに行くと、日本語、中国語、韓国語、英語が流れるところも増え、国際化が進んできていると思います。これはとてもうれしい変化です。しかし、街中はまだまだ日本語がほとんど。私は大阪市に住んでいますが、親子で英語で会話していると、多くの人に振り返ってめずらしそうに見られます。それほど、英語の肉声を聞くことが、珍しいのだと思います。まだまだ大阪は国際化が進んでいるとは言えません。
脳と神経とシナプス
さて、言語環境がユニークな日本。日本語を肉声で聞くと、赤ちゃんの脳内にある、聴神経(内耳神経)に情報伝達物質が流れ、聴神経同士をつなぐシナプスが刺激されます。それにより、脳はそのシナプスがアクティブであることを認識していきます。シナプスはますます増えていきます。
しかし、赤ちゃんが8ヶ月を過ぎると、刺激をほとんど受けていないシナプスは、不要と脳で判断され、シナプスが死んでいきます。そのシナプスがつなげていた聴神経は機能不全となるわけです。そうやって、刺激を受けてきた聴神経のシナプスだけが脳で認知され、その聴神経は正常に機能し、特定の音の聞き分けが、それ以降もできるようになります。
こうやって、日本語の肉声だけを聞いて育った赤ちゃんは1歳を過ぎて、発話がはじまります。
だから、英語の肉声を聞いて育った赤ちゃんと、そうでない赤ちゃんとでは、実は脳と聴神経とシナプスが違う状態になっているのです。発話が活発になるのは、1歳後半から。キャッチボールの会話が増えてくるのは2歳からで、それが活発になるのは2歳後半。3歳になると、言い訳ができるようになり、幼児の心理発達、認知レベルの向上は、飛躍的に進みます。
赤ちゃんから始めよう
わが子には、英語を将来、いつかは、習得してほしい!
と願っているママは、赤ちゃんの時から、英語の肉声をきかせてあげてください。
英語の音は日本語と違う部分が多いので、英語の音を聞き分ける聴神経は、英語を習得するよき土台となります。しかし、3歳以降で初めて英語の肉声を聞くとなると、子どもは英語が理解できないだけでなく、英語の発音の聞き分けができないため、子どもは心理的に「不安」になり、「不安」の二次感情である「怒り」に変わります。この感情が出現すると、お子様は、「英語が嫌い」「英語嫌だ」といいます。「英語が嫌い」と主張する子どもに、無理強いできません。3歳児のママはわかりますね。赤ちゃんの時は素直でかわいいかもしれませんが、1歳を過ぎると自我が成長し、日々、人格形成されていきます。ますますママの思いとは別に、お子様自身の思いによって、いろんな選択がされていきます。
いざ、英語教育を本格的に始めるときのために、赤ちゃんから英語を始めよう!
このブログのもととなっている投稿には、参考にしている文献がそろっていて、詳細に書かれています。その投稿は、インターネットの会員制サイトである、YukaPicaサロン(オンラインサロン)で見ることができます。
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