良書の紹介

幼いこともだちと毎日生活を共にしていると、自分がいかに頑固で忍耐力がなく、愛に欠けた弱い人間か、気づかされます。そして幼いこどもたちをお預かりすることの責任の重さ、自分は彼らが見ている大人の代表例になることの重さを感じ、その責任から逃れたくなる時さえあります。しかし、彼らと同じくらい素直な心さえもったら、わたしも彼らとともに成長できるんだ、ということに気づきました。そして世界の見え方が変わりました。そして読む本が変わりました。以前は感動しなかった本に、大きく感動したり、以前はすばらしいと思った本が、非常に内容の浅い未熟な内容だと感じたりもして、その変化に自分でも驚きました。ものごとの本質とは何かを考えさせ、真実と向き合うことを促すもの、気づかせてくれるものを「良書」と私は呼びます。興味ある方は、ぜひ参考にしてください。図書館には大抵の本は置いてあります。大阪市の図書館の予約システムは優れており、所蔵場所がどこであっても、最寄の図書館に持ってきて預かってくださいます。そこにピックアップするだけです。返却も同様です。ぜひこれを際に、図書館のご利用をおすすめいたします。

アガペインターナショナルスクール代表 本部友香

センス・オブ・ワンダー

スクール立ち上げのきっかけとなった本。実家の本棚で目に留まり、何年ぶりだろうか、読み始めると、感動の嵐が心のなかで起こりました。まさにこれだ!!鳥肌が立ちました。幼児教育においてモヤモヤしていた疑問が、パっと晴れた瞬間でした。

 

マザー・テレサ(愛と祈りのことば)

旧ユーゴスラビア出身のマザーテレサ。召天されたマザー・テレサの言動は、すばらしかった。ノーベル平和賞を彼女が受賞してから、その彼女の活躍が世界中で知られることとなりました。なぜわざわざ自分の身分にとどまらず、カルカッタのスラム街で、ゴミ捨て場で死にかけている人を、孤児たちを、こんなに愛することができるのか。尊敬していましたが、まねはできないし、正直したくない、とおもっていました。そしてそんな自分の貧しい心をいつも恥じていました。アガペを開園して、どれほど自分の心が貧しいのか思い知りました。大人の知識と経験は虚しく、こどもの方が素直なこころで神様の愛を感じることができることを知りました。そこから喜びが湧き出て、すべてが始まると直感しました。マザー・テレサはその心をもった大人で、成熟したマインドで大人としての愛の行動をとっていらっしゃるとわかりました。

(感動した文を一部抜粋)

●でもそんなに働いても、それが愛に基づいてなされていないなら、神の目には無益なことでしかないのです。

●神は私たちが小さいことに大きな愛をこめて行うように創られました。

●私たちの言葉はどうでもいいのです。大切なのは、私たちを通して神が魂に語りかけられることだけなのです。

●私たちは平和のために働く義務があります。

●愛とは、自分が大切にしているものを与えること。与え続けること。

 

 

エミール(漫画で読破シリーズ)

スイスの哲学者、教育学者であったルソー作の教育論を分かりやすくまんがで表現されたもの。18世紀に書かれたものと思えないくらい、今の世にも通じる内容だと感じました。社会の流れのいい部分とよくない部分を見分け、より正しく、より柔軟に判断し、最善の育つ環境にわが子を置きたいと、誰もが願っていることと思います。わたしもその親の一人です。私は、こどもたちにはテレビ番組を見せず、その代わりに親が選んだ番組を購入し、こどもと一緒に見るような教育を6年間してきました。賛否両論の中、私はなぜ自分がそうしてきたのか、言葉で説明してもらえたような印象を受けました。幼児期と児童期のこどもを持つ親として、この先は、少年期、青年期、に入ったこどもたちはどのように教育していくか、身近な人の話からしか想像できていませんでしたが、エミールを読んで、もっと具体的に想像し、理解することができ、大変参考になり、勇気も湧きました。

 

境界線

気にかかる保護者がいらっしゃって、友人Amyに相談していたら、この本を奨められたことがきっかけでした。他人を助けるつもりで読み始めましたが、自分が助けられました。自分が今まで苦しんできた、人間関係のしくみが理解できました。成熟した物事の捉え方を学びました。母として、教育者として、成長を促してくれた本です。

 

やさしい心をもっていますか?

福井達雨氏のことは、ずいぶん昔に母から聞いていましたが、7歳年下の障害児の弟が居たにも関わらず、私は障害者教育にはさほど興味を持ちませんでした。弟の障害は実に様々で、複雑で、正式な名称はありません。だから他人に弟について説明するとき、苦労しました。障害者の定義が自分の中で定まらないまま、わたしは大人になりました。一方、スクールを立ち上げてから様々な苦い経験を通し、幼児がどれほど弱い立場に立たされているか、思い知らされました。良かれとおもって親はわが子に対しいろんな言動を取りますが、わが子の本質を見抜けないまま、思い込みやエゴで動いていることがある、と気付いたのです。私を含めた、多くの親が。そんな自分勝手だった自分を恥じて深く反省しているとき、実家の本棚に、福井達雨の本が何冊かあることに気づきました。何気なく手に取り、読み始めました。障害児や障害者について書かれた本ですが、私が心に留めていた幼児に対する思いがそのままつづられていて、とてもびっくりしました。世の中で、たまたま障害を持たず、幼児期を無事にすごし、大人になった私たちは、弱い立場に立たされた者の気持ちは、わかりません。わかっていないことに気づき、それを素直に認めることが、すごく難しく、すごく大切なのだ、と実感しています。

それほど私たちは、知識や経験によって虚しい誇りで固められ、頑なな心になっているのではないでしょうか。こどもたちを毎日見ていると、彼らがいかに素直な心をもっているかが、わかります。かれらは小さな人間です。天使ではありません。幼児と言えども、お友達に嫌がらせをしたり、意地悪をすることがあります。それは人間の本質です。そしてお友達と思いがぶつかり、怒り、泣きます。そして非を認め、相手に謝ります。ここが大人と違うのです。大人は自分の非を認めず、相手が悪い、自分は正しい、と心の中で思っていながら、表面的には、謝るのです。こどもが素直な心を持っているとは、そういう意味です。私はこの本を読みながら、障害児も、障害を持たない幼児も、天使ではない、生身の人間で、素直な心をもった素晴らしい存在だと感じました。そして自分のこころは、聖書の言葉で毎日洗ってもらわないと、すぐに汚れてしまうような頑なこころだと自覚しています。

 

ママ・ファクター

母との関係を見つめなおしたいと思い、いろんな本を探しましたが、どれも的外れでした。その中で、この本はとてもわかりやすく、整理された内容で、母のタイプについてしっかり書かれていました。著者のクラウド氏が医者として様々な人をカウンセリングしていて、その豊かな経験がもとになった書物なのでとても現実的で具体的な内容です。私は、自分だけでなく、友人が今まで打ち明けてくれた母子関係の悩みを思い出し、こんな良書があったことを当時わかっていたら、あの子に、あの人に、この本を奨めただろうし、きっと彼らも、いまの私みたいに、モヤモヤした思いが明らかにされて、自分の力で課題に取り組むことができたのではないか、と真剣に思いました。物事の本質をついていなくて単に読みやすい本がよく世間では騒がれますが、このような良書が騒がれたらもっと人は幸せになると、思いました。

 

リーダーの人間力

私は、リーダーシップに関する本をいままで何冊か読みましたが、どれも表面的だったり、方法論だったりで、本質的なことに触れていませんでした。デール・カーネギー著「道は開ける」以来の良書です。

ところで、私の弱点は、辛いことが仕事や家庭で起こったとき、その現実から逃れようとして、向き合うことができないところです。その弱点を認め、それを克服しよう!と勇気を与えられた、すばらしい本です。英語の題名は、Integrityであることからもわかるように、これは、ビジネスリーダーの専門書ではありません。一人の人として、人間力について7つのことが書かれた本です。ビジネスリーダーでなくてもいいのです。1人の人として、自分の何を磨きたいか?という視点で物事考えている人にはお奨めです。

 

 

母よ嘆くなかれ

実家で見つけた本です。「大地」という本で、ノーベル文学賞を受賞した有名なパール・バック氏が出した手記。世界的に注目され、きらびやかな人生を想像する人が多いかもしれませんが、パール・バック氏が一人の母としての歩んできた道を冷静な目でみて、その心中をありのまま知ることができる良書。誤解を恐れず、彼女は思ったことをそのまま書いています。この本の中で、あるドイツ人の医師が登場します。娘の障害の治療法があるかも!という希望を捨てきれないパール・バック氏に、彼は「あなたの娘さんは決して治りません」と真実を告げて彼女は絶望してしまいます。それまで出会ってきた医師は、「治るかも」と言って、パール・バック氏はいつまでも淡い期待を持ち、治療法を探し求めてお金と時間を費やしていました。しかしこの医師は、それを止めて、悪役を買いました。彼女がお金と時間と彼女の体力を大事にしてほしい、と思った彼の深い思い、愛です。このドイツ人の医師のような、厳しく深い愛の行動をどれる人になりたいと、私は思いました。また、この本は、私の母を思い出す本でもあります。

私の母は、私の弟を産んでから、人生が180度変わりました。夫は大企業でつとめる営業マン、海外転勤で晴れてカナダに駐在。娘たちはネイティブ英語を話して、カナダの大自然の中で自由に遊んで学んでいる。それが、すべて変わりました。自閉症、発達障害、知的障害、(すべてビックワードですが、わかりやすく書いています)弟はすべてを持っていました。平穏な日常が、あわただしい日常に。●●障害のスペシャリストがいると知ると、どこにでも駆け回りました。馬セラピー、音楽セラピー、アートセラピー、●●療法など、障害が良くなるかもとおもったことは、すべてやっていきました。あのパワーはものすごいものです。希望の光が僅かでも差し込むと、必ず行動をおこし、そして残念な結果がでると、暫く落ち込んだら、次の希望を捜すのです。怪しい食べ物や怪しいガラスの球を高額で購入し、家族から反対されても、涙を流しながらわが子のために、と主張したときもありました。決して冷静な行動だと思えないときもありましたが、母はいつも前向きな姿をわれわれ娘たちに見せていました。障害児を持つことは家族にとって肉体的にも精神的にも大変です。そして、幸せなのです。家族だからわかります。そして幸せだと私たち家族が感じることができてきたのは、障害児をもった母の生き方が、神を信頼する生き方だったからだとわかりました。この本を読みながら、今も私の弟に寄り添い、私の祖母を介護するわが母のことを思いました。

 

 

聖書に学ぶ子育てコーチング

「境界線」の同じ著者。ペアレンティングの基礎だと実感した良書です。ペアレンティングのツールはたくさんあり、児童の真理発達を理解したうえでのすばらしいテクニックはたくさんあります。しかし、それらはすべて小手先で、ペアレンティングの芯となるところに、触れないことばかりで、私はいくら学んでも何か腑に落ちませんでした。その気持ちを暫く忘れていましたが、この良書に出会い、腑に落ちました!

 

 

こんな夜更けにバナナかよ

「わがまま」「支配的」「強い立場」の、筋ジス患者として鹿野氏のことをどこかのコラムで名前をちらっとみたのがきっかけで、鹿野氏に関する本を探したところ、この本に出会いました。障害者とかわいそうと思ってしまい、弱い立場としか見れなかった自分の、浅いものの捉え方を、完全に覆されました。体が小さく、年齢が低く、社会の中で弱い立場に立つ幼児を保育するスクールを経営するものとして、弱い立場にいる者の見方を、もっと掘り下げ、人として成長し、保育者として成長し、スクールの運営面でもしっかりやっていきたいとおもいました。

 

人のために祈ると超健康になる!

保護者の方に紹介いただいた本です。アガペの愛を最も大事にするわがスクールでは、毎日、人のために祈る習慣があります。その日に休んだお友達や、体調を壊しているママやパパ、先生のために祈ります。他人のために祈ることは、なんとなく気持ちがいいと、誰もが認めることですが、これを科学的な見地から、良いと説明した本です。オキシトシンというホルモン物質が分泌され、それが体にいいものだということです。とてもわかりやすく、面白かったですね!

Book Recommedations

The Sense Of Wonder

This was the first book that inspired me to start our school. I found this on the book shelf at my parent’s house. I knew it was there  for a long time since I was a child, and did open it before since the pictures in it were so beautiful and mystical, but the message hadn’t come into me at the time. But this time, as soon as I started reading it, all my doubts for the early childhood education in Japan was explained in words and made it clear what I was seeking for my children. I believe that God has guided me to this book.Soon after this, God has totally moved my heart to start His school in Japan.